Fractionation法
<Fractionation法に関する解説を岡本安晴(著)「計量心理学」培風館でも行いました。>
感覚の強さを直接比較して測ることができるとする考え方に基づいて感覚尺度を構成する精神物理学的方法としてmagnitude estimation法などがあります。ここでは、与えられた刺激強度の1/2の強さの感覚をひき起こす刺激強度を求めることによって感覚尺度をべき関数(power function)として構成するfractionation法のデータ分析のためのプログラムを2つ用意しました。プログラムPEstPowerFracData.dprは、fractionation法によるデータを入力してべき関数を求めるものです。プログラムPExpPower.dprはfractionation法の実験とそのデータの分析を行うものです。PExpPower.dprでは、下図

のように2つのドットパターンが表示され、Sキー、あるいはLキーを押すことによって右側のドットパターンのドット数の増減を行い、右側のドット数の感じが左側の感じの半分になるように調整します。ドット数が半分というのは、客観的に半分というのではなく、見た感じで半分ということです。この「半分の感覚」というデータから感覚尺度がべき関数として求められ、下図のように表示されます。

実行形式のプログラムPEstPowerFracData.exeおよびPExpPower.exeは、DelphiのインストールされていないWindowsパソコンでも、ダブルクリックなどにより直接実行することができます。プログラムの解説などはここをクリックすると表示されます(PDFファイル)。
PEstPowerFracData.dpr、PEstPowerFracData.exe、PExpPower.dpr、PExpPower.exeなどのファイルは自己解凍型圧縮ファイルfracfiles.EXEにまとめてあります。fracfiles.EXEは、ここをクリックしてダウンロードして下さい。ダウンロードしたfracfiles.EXEをダブルクリックして実行するとフォルダfracfilesが作成されてその中に解凍したファイルが格納されます。
注:感覚の強さを数量関係としてその比率などを直接比較することはできないとする考え方があります。この場合には、fractionation法、magnitude
estimation法などによって作成された感覚尺度(べき関数)はartifactである、データ分析を形式的・機械的に適用して得られたもので、心理学的に意味のあるものではない、ということになります。