Delphi/Borland Developer Studio 2006/Turbo Delphi 入門
既にあるプロジェクトを開く方法はここをクリック
Delphiの無料版が
http://www.borland.com/downloads/download_turbo.html
に用意されました。
新しくプログラム(プロジェクト)を用意する。
Borland Developer Studio (BDS) 2006 を起動すると図1のような画面になる。Turbo Delphi for windows(win32)の場合も同様であるが、本ページではBDS2006の場合について説明する。

図1
新しくプログラムを開発するときは、メニュ「ファイル|新規作成|VCLフォームアプリケーション – Delphi for Win32」を選んでクリックすると、Windowsの標準的なアプリケーションを開発することができる(図2)。

図2
図2のメニュ「ファイル|新規作成|VCLフォームアプリケーション – Delphi for Win32」を選んでクリックすると、図3のような画面になる。

図3
図3では、プログラムの雛形が表示されている。まず、名前を付けて、保存先を指定しておくことにする。プログラムはプロジェクトとして管理されるので、名前を付けて保存するときは、メニュ「ファイル|プロジェクトに名前を付けて保存」(図4)を選んでクリックする。

図4
「プロジェクトに名前を付けて保存」を選んでクリックすると、まずユニットの名前と保存先フォルダの設定を求めるダイアログボックスが表示される(図5)。

図5
ユニットとは、プログラミングが実際に行われるファイルであるが、これらのことは後で説明する。プログラム(プロジェクト)を保存するフォルダとユニットの名前(名前はPascalの識別子の約束に従う)を指定して「保存」ボタンをクリックする。ユニットは設定した名前に拡張子.pasが付けられて保存される。このとき、ユニットと対になっているフォームファイルというものもユニット名に拡張子.dfmが付けられた名前で保存される。図5の場合、ユニットUSampl.pasとフォームファイルUSample.dfmがフォルダSampleに保存される。ユニットの保存後、図6のダイアログが表示される。

図6
プロジェクトは、ユニットと同じフォルダに保存すればよい。プロジェクト名もPascalの識別子の規則に従う。プロジェクト名を設定して「保存」ボタンをクリックすると、プロジェクトの管理用ファイルが設定したプロジェクト名に拡張子.bdsprojなどを付けて作成される。さらに、プログラムの機能上のメインの部分(Delphiによって自動的に作成管理されるファイルでプログラマは意識する必要がない)がプロジェクト名に拡張子.dprを付けて保存され、リソースファイルが拡張子.resを付けて保存される。名前を付けて保存の作業はこれで終了である。このとき、プロジェクトの保存先フォルダSampleには、図7のファイルが保存されている。

図7
以上の保存作業の後、プログラミングの作業を始める。プログラミングの詳しい説明はこのページでしているが、以下に簡単に説明する。
ボタンをクリックするとフォームの色が青に変わるプログラムを作成する。図3のフォームにボタンを置くために、まずツールパレットにあるTButtonをクリックしてマークする(図8)。ツールパレットなどの大きさは縁をドラッグして変えることができる。右上隅のXをクリックすると消える。消したものを表示したいときは、上に並んでいるメニュ「表示」をクリックして表示されるリストから表示したいものを選ぶと表示される。

図8
図8の状態で、フォーム上をクリックすると、クリックした位置にボタンが貼り付けられる(図9)。

図9
ボタンのクリックで実行される手続き(メソッド)を用意するために、図9における「Button1」をダブルクリックする(図10)。

図10
ダブルクリックでButton1のクリックにより呼び出される手続きButton1Clickが自動的にユニットUSample.pasに挿入され表示される(図11)。

図11
フォームに貼り付けたボタンのクリックなど、フォーム上のコンポーネントの操作によるイベントによって呼び出される手続き(メソッド、イベントハンドラー)は、必ずそのコンポーネントのダブルクリックによって、Delphiが自動的にユニットファイルに手続き頭部などの雛形を挿入するようにする必要がある。Delphiによって自動的に挿入されると、そのイベントに対して起動される手続き(イベントハンドラー)として扱われる。ボタンなどのコンポーネントのダブルクリックによらず、直接ユニットファイルに図11のような手続き頭部を書き込んだだけでは、イベントに関連付けられたイベントハンドラーとしては扱われない。このような場合に、イベントハンドラーとして有効であるようにするには、他の部分をいくつか書き換えたり書き加えたりする必要がある。
手続きButton1Clickの実行部に、フォームの色を青に変える文「Color := clBlue;」を書き加える(図12)。

図12
図12ようにフォームの色を変える文を書き加えてから、プログラムを実行してみる。実行は、例えばメニュ「実行|実行」(図13)を選んでクリックすると、プログラムのコンパイルが始まり、コンパイル後実行される。

図13
実行されると、実行時のフォームが表示される(図14)。

図14
実行時のフォームの色は、プログラミングにおけるフォームの色(図10)とはことなり、点が格子状に散布されていないことに注意。フォーム上のボタン「Button1」をクリックすると、フォームが青に変わる(図15)。

図15
プログラムは、フォーム右上隅の]印をクリックすると実行終了となる。
Delphiのプログラム・ファイルの構成
図7のファイルにおいて、プログラムの構成におけるメインの部分の格納されているプロジェクト・ソース・ファイルがPSample.dprであり、プログラミング作業におけるソースコードが格納されているファイルがUSample.pasである。USample.pasと組み合わされているフォーム(実行時に表示されるWindiow)の情報はUSample.dfmに格納され、プログラミングにおいては点が格子状に散在しているフォームとして表示されている(図3)。また、プログラム実行時にはアイコンなどのリソースが用いられるが、これらリソース情報はリソースファイルPSample.resに格納されている。以上のファイルの関係を図示すると、図A1のようになる。

図A1
プログラムのメイン部であるPSample.dprの内容は、リストA1のようになっている。
リストA1
|
program PSample; uses Forms, USample in 'USample.pas' {Form1}; <―― 使用するユニットファイルの指定 {$R *.res} <―― リソースファイルの指定 *.resはこの場合PSample.resを表す。 begin Application.Initialize; Application.CreateForm(TForm1, Form1); <―― ユニットUSample.pasで宣言されているフォームForm1の生成 Application.Run; end. |
ユニットファイルUSample.pasの内容は、リストA2のようになっている。
リストA2
|
unit USample; interface uses Windows, Messages, SysUtils, Variants, Classes, Graphics, Controls, Forms, Dialogs; type TForm1 = class(TForm) <―― フォームを表すクラス型TForm1 private { Private declarations } public { Public declarations } end; var
Form1: TForm1; <―― クラス型TForm1のフォームを表す変数Form1 implementation {$R *.dfm} <―― 組み合わされているフォームファイル、*.dfmはここではUSample.dfmを表す。 end. |
ユニットと組み合わされているフォームファイルUSample.dfmはテキストファイルであり、リストA3のような内容である。
リストA3
|
object Form1: TForm1 Left = 0 Top = 0 Caption = 'Form1' ClientHeight = 206 ClientWidth = 339 Color = clBtnFace Font.Charset = DEFAULT_CHARSET Font.Color = clWindowText Font.Height = -11 Font.Name = 'Tahoma' Font.Style = [] OldCreateOrder = False PixelsPerInch = 96 TextHeight = 13 end |
フォームファイルは、プログラミング時には図A2のように内容がフォームとして描かれた状態で表示される。

図A2
フォームと組み合わされているユニットファイルは、タブ「コード」をクリックすると表示される(図A3)。

図A3
この図として表示されたフォーム上でビジュアルにフォームのデザインを設計していくと、その内容がフォームファイルのテキストとして保存される。図9のようにボタンを貼り付けると、リストA4のようにボタンButton1についての記述が追加される。
リストA4
|
object Form1: TForm1 Left = 0 Top = 0 Caption = 'Form1' ClientHeight = 206 ClientWidth = 339 Color = clBtnFace Font.Charset = DEFAULT_CHARSET Font.Color = clWindowText Font.Height = -11 Font.Name = 'Tahoma' Font.Style = [] OldCreateOrder = False PixelsPerInch = 96 TextHeight = 13 object Button1: TButton <―― 貼り付けたボタン Left = 112 Top = 80 Width = 75 Height = 25 Caption = 'Button1' TabOrder = 0 end end |
プロジェクトを管理するプロジェクトファイルPSample.bdsprojの内容は、リストA5のようになっている。これは、Delphiによって自動的に管理されているものである。
リストA5
|
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <BorlandProject> <PersonalityInfo> <Option> <Option Name="Personality">Delphi.Personality</Option> <Option Name="ProjectType"></Option> <Option Name="Version">1.0</Option> <Option Name="GUID">{67A7A11E-1125-4C3F-BA82-8454128A0B29}</Option> </Option> </PersonalityInfo> <Delphi.Personality> <Source> <Source Name="MainSource">PSample.dpr</Source> </Source> ・ ・ ・ |
既にあるプロジェクトを開くときは、例えばメニュ「ファイル|プロジェクトを開く」を選んでクリックする(図B1)。

図B1
「プロジェクトを開く」を選んでクリックすると、図B2のダイアログボックスが表示される。プロジェクトは、拡張子が.bdsprojのプロジェクトファイルで選択してもよいし、拡張子が.dprのプロジェクトソースファイルで選んでもよい。

図B2
図B2のダイアログボックスにおけるプロジェクトの選択後、「開く」ボタンをクリックすると、指定したプロジェクトが開かれる。プロジェクトを開いたときに、プロジェクトソースファイルが表示されて、ユニットファイルが後ろに隠れているときがある(図B3)。

図B3
ユニットファイルを表示しようとしてユニットファイル名(図B3ではUSample)をクリックしたときに、ユニットと組み合わされているフォームが表示されたときは(図B4)、画面下のタブ「コード」をクリックする。

図B4
ユニットソースファイルの内容は、図B5のように表示される。

図B5