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相関の強さ


偏差積和 = 24555.1290… = 24555.13

データ1組分の偏差積和 = 24555.1290… ÷ 31 
              = 792.1009… = 
792.10

相関係数は、 

      = 0.3945… = 0.39  になります。

この相関は、強いのでしょうか、弱いのでしょうか。ひとつの目安として、次のような基準が設けられています。ちなみに、相関係数は必ず、-1〜1の間になります。

相関係数をrとすると

| r | = 0.7〜1   かなり強い相関がある

| r | = 0.4〜0.7  やや相関あり

| r | = 0.2〜0.4  弱い相関あり

| r | = 0〜0.2   ほとんど相関なし

今回は、0.39になったので、弱い相関あり であることが分かります。

ただし、相関を見るときは、必ず散布図を書いて、どのような形になるかを見ることが必要です。
なぜなら、このような相関係数の求め方で相関係数=0になっても、関係があるケースがあるなど、相関係数だけでは見えてこない落とし穴があるからです。

<例:相関係数がゼロになる場合>

分布が次のようになった場合、相関は0になりますが、明らかに二つのデータの間には「なんらかの関係」が存在します。この場合はまた別の計算方法で相関係数を求めます。

他に、このような分布の場合、AとBの分布では、違う相関が見られそうなのに、AとBがお互い打ち消し合って、相関がゼロになってしまいます。しかし、A群とB群で分けると相関係数が求められそうです。

<例:相関係数がある場合>

全体としては点線の図になり相関係数は低くなるが、赤い線で囲んだ群と、青い点線の群に分けることによって、それぞれの群で高い相関を持つことが分かります。

そして